そもそも、なんでエンディングノートなの?
遺書とは違うの?って思う方もいますよね。
私の夫にも聞かれました。
今日は、「遺書、遺言、エンディングノートの違い」を説明してみますね。
自分の死後に向けて言い残す言葉を一般的に「遺言(ゆいごん)」と言います。正式には”いごん”なのだそうですが、ここでは、ゆいごん、と呼びましょうか。
いろいろ解釈があるようなのですが、
遺言は、紙に書かかれるもの、録音や口頭、メールという方法もありますが、
どのような手段で、どのような内容を残すかは自由です。
遺言は、死の間際に残したものに限りません。遺言を残すのはいつでも構いません。
遺言(ゆいごん)を記載した書面のことを、すべて遺書(いしょ)と呼びます。
遺書には、決まった形式や内容があるわけではありませんが、一般的に”遺書”とは、自分の死後に残される家族や友人、知人に向けて、自分の気持ちを伝える手紙のことを指し、自殺をする人や死期が迫った人が残すものとされていて、法的や何らかの効力があるものではありません。
お父さんが
「兄弟仲良く、お母さんを助けてあげて」
と言い残して亡くなったら、それは遺言であり、それをノートに書き残していれば遺書でもあります。
エンディングノートも遺書のうちの一つです。
法的な効力はなく、自分の死後(自分のエンディング)に向けて自分の情報や気持ち、希望を書き綴ったノートのことをいいます。
これらの遺言、遺書、エンディングノートに対して「遺言書(ゆいごんしょ)」とは、法律のルールに従った方式で、自身の財産に関係する内容を残したもので、法的な効力のあるもののことを指します。
ここまでが、遺言、遺書、エンディングノート、遺言書の違いなのですが、
私が、なんでエンディングノートをおすすめしているかいうと。
エンディングノートも遺書の一種ですから「遺書でいいじゃない」って言われたら、否定はしませんが。
もし私が、
「遺書を書いてみよう!!~何から?いつから?終活の第一歩~」って講座を開いたら?
。。なんか
。。。すごく重い、暗い。
遺書は、やっぱり、死期が迫った最後の言葉とか自殺の理由、の意味合いが大きくて死のインパクトが強いですよね。
エンディングノートが、遺書と違うのはどちらかというと、前向きに!自分の今の気持ちを整理して、これからの人生を活き活きと生きるためのツールだと、私は思っています。
私は”死”を意識せずに終活をしてほしい!
(矛盾してますけどね)
そりゃあ、人はいつかは死ぬんですけど死ぬんだ、死ぬんだ、と思って終活をしてほしくはないんですよ、私は。
一般的なエンディングノートを書き上げるのには、少し時間がかかります。
・名前
・持ってる銀行口座
・入っている保険
・年金番号
・家系図
・お葬式に呼んでほしい人
・大切な人に伝えたいこと
・お棺に入れてほしい物
・介護、治療の希望
・お葬式の希望
・お墓の希望 などなど、一部ですが
こんなことを書きながら、ゆっくり自分の人生を振り返り、これからどうしたいかを考える。
”遺書”書いて、さよならじゃなくて。自分の人生と、これからに向き合う時間、それがエンディングノートかな、と思っています。
次回は、私がエンディングノートを書けなかったエピソードには続きがありまして、
「私がエンディングノートを書いた日③」
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