4年半前、
母が最期に入院することになってから、確実に、父と話す機会が増えました。
というか、
それまで母の闘病を傍観していた分、相談しなければならないことが山のようにあったんです。
母を介して「なんとかなるわよ」と聞いていた体調、症状とちゃんと向き合って、父と今後のことを話し合わなくてはいけなくなりました。
それまでの
「お父さん元気?」
「ああ、大丈夫。お母さんに替わるよ」
なんて、電話を取り次ぐ父と娘の関係から、一歩突っ込んだ話をする関係に。
母がいなくなってからは
もっとたくさんの手順、手続き、これからどうするのかを妹も一緒に話し合いました。
それは、私と父にとっては良いことだったと私は思っています。
いっぱい喧嘩したし、泣いたし、大切な人の死を一緒になんとか乗り超えているんだと。
きっと、この先、
どんなに喧嘩しても消えない絆が父と私達にはできたんだ、と勝手に感じています。
父はどうかしらんけど。
私ももう40歳超えたし、いい大人ですよ(笑)
どちらかと言うと父の方がおじいちゃんで、私の方が現役!
「あの件はどうなった?」
「あの書類を発行してほしい」
「あのお金払っておいたから」
って指揮して管理して、という役割を私がしていると思います。
私の方がしゃっきりしてる!
私の方がキビキビ動いてる!
私の方があれこれやんなきゃって動いてる!
私の方が父を看てる!
なのに、
父はいつも保護者目線で私のことを心配してくれます。
父のことが心配だから掃除しに実家に帰って来てるのに「お昼お腹すかないか?」って気にしてくれる。
父の方が膝が悪くて脚がおぼつかないのに「段差があるから気を付けて」と私を守ってくれる。
心配されているのは父の方のはずなのに!!
いつまでたっても父と娘。
![実家で新聞を片付ける](https://static.wixstatic.com/media/f8d762_20ba8ee49b6c4a49b4c6edb2daabccc6~mv2.jpg/v1/fill/w_142,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/f8d762_20ba8ee49b6c4a49b4c6edb2daabccc6~mv2.jpg)
![実家でイライラ](https://static.wixstatic.com/media/f8d762_ed2f9db5b8b54cd99f8f1a40e551277a~mv2.jpg/v1/fill/w_142,h_113,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/f8d762_ed2f9db5b8b54cd99f8f1a40e551277a~mv2.jpg)
私の方が父の今後を考えてる、はずなのに
何が父の幸せなのか分かりません。
父は私のことを「みっこ」と呼びます。美知子ですから。
40歳を超えても父の中ではきっと中学生くらいの娘なんだろうな。
私にとっても父は50代のままなのかもしれない。もう80歳近いのに、ね。
ちゃんと認識できていないのは、
私の方か~
次回、公園で通りすがった
おじいちゃんの話です。